スピッツの新月という曲

車の中で流しているBGMなのでしょうか?外から聞こえてくるスピッツの曲「新月」。私が高校生だった頃の思い出が蘇ってきました。

 

今回のブログの内容は失恋にカテゴライズされるものなのでしょうか。当時バイト先で知り合った同じ年の男子を好きになり、休日は一緒にお出かけするようになりいい感じになってきてそのうち告白しよう思ってましたが、ある日を境にその男子は欠勤が続きました。欠勤し始めてから1ヶ月程経った頃、その方は交通事故でお亡くなりになっていたことをバイト先の店長から聞きました。その日のその後の記憶はありません。しばらくの間そこでまともに働ける精神状態になかったので、そこのバイトは辞めてしまいました。

 

精神的に落ちついてきて新しいバイト先を探し始めたところ、カバンの奥底からスピッツのとげまるというCDが出てきました。その彼から借りっぱなしだったCDでした。寝る前に聴きました。私はもう大丈夫だから。このCDの曲を聴かせれば空の上から彼は喜んでくれるかもしれないという事で。
6曲目の新月という曲に入り、独特な雰囲気のこの曲は吸い込まれる感じで聴き入ってしまいますが.........

 

「明日には会える そう信じている あなたに あなたに」

 

何言ってるんだよもう二度と会えないじゃん.........この歌詞で私の心の中の何かつっかえていたものが外れ、涙があふれました。いっぱい泣きました。よせばいいのにその曲だけ何度もリピートしました。お亡くなりになった事を聞いた時よりも泣きました。

 

その後、好きでもない男子と何となく付き合いましたが私の心の中にいる彼の幻影はなかなか消えず、楽しかった彼との日々が思い出として昇華していったのは大学入学後一年ほど経ってからでした。

 
今はさすがに泣きません。夫から、タイムマシンか何かに乗って高校生をもう一度やりたいかと聞かれたら、私は断るでしょう。新月の歌詞に「止まっていろと だれかが叫ぶ 真ん中に 真ん中に」があります。時々振り返ることはあるかも知れませんが、私は止まる事無く前に歩き続けます。